2018年1月16日火曜日

「当事者」の代弁者として…

 1995年の阪神・淡路大震災の際、救援活動を目的に創立され、現在では災害の起きた地域での支援活動や、普段見過ごしがちな高齢者や障害者、ホームレスなどの問題・課題についての勉強会や講演会を行なっている神戸大学のボランティアサークル所属の学生さんから、こんなご依頼をいただきました。


「今年度は、『当事者に寄り添う』をテーマとし、日頃の無知・無関心を問い直し、当事者の苦しみ、こころに少しでも寄り添うことのできる機会づくりを目指していきたいと考えております。
 児玉さんが『人と動物の共生』をテーマに精力的に活動されていることを文献等で知り、動物の殺処分の現状だけではなく、保健所などへの取材から見えた問題点、人と動物の共生を実現するためのキーポイントなどについてもお聞きしたいと思っております。
 また、動物たちを身体的・精神的障害から解放し、本来あるべき自由を取り戻すにはどうしたらいいのか、といった動物福祉の観点からも、ぜひ児玉さんのお話を伺いたいと思いました」

 私はこれまで、人間の言葉を話せないどうぶつたちの代弁者として、写真や文章を通じて彼らの想いやメッセージを1人でも多くの方に伝えたいと願い、活動を続けてきました。
 人間の身勝手な都合によって、その尊い命をゴミのように捨てられ、絶たれていっているどうぶつたち。
 彼らはまさに社会的弱者であり被害当事者でありながら、自ら声をあげ、その窮状を訴えることができません。

 今回の講演では、そんな彼らが置かれている現実や、彼らの命を守り、救っていく方法について、私なりに精いっぱいお伝えできたらと思っています。