2021年12月18日土曜日

写真展「老犬たちの涙」in 徳島、本日より開催

《 身寄りのない独居の高齢者が倒れたあと、

『家に犬が残されている』と、

地域のケースワーカーから連絡が入り、

私たち職員が犬を引き取りに行くこともあります。

この子を保護しに行ったときも、そんな状況でした――」


収容房の近くを誰かが通るたび、

施設じゅうに響きわたるほど大きな声で

鳴き続けていたこの子は、

12歳のラブラドール・レトリバー。


「独り暮らしをしていた高齢の飼い主さんは重度の認知症で、

犬の世話ができる状態ではなく、緊急入院。

散乱した部屋に残されていたこの子もガリガリに痩せ、

自力では立ち上がれないほど衰弱していました……」》

(文、写真ともに拙著「老犬たちの涙」(KADOKAWA刊)より)


……どうか知ってください。

老犬たちはなぜ、行政施設の檻の中に収容されなくてはならなかったのか。老犬たちはどんな想いで、そこに居たのか。どうすれば彼らの“いのち”と“こころ”を守れる社会が実現するのか。


今回が15回目となる巡回展。26日まで三好市の「阿波池田うだつの家・たばこ資料館」にて。主催してくださるのは徳島県動物愛護推進員有志の皆さん。四国での開催は高松、愛媛に続いて3回目となります。

本展を通じて、どうか一人でも多くの方の心にメッセージが届きますように。

詳細は、添付のチラシをご覧ください。







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